episode3 「地域にも貢献する、ひらかれた建物づくり」
大山豆桜(3月中旬)
山桜(3月下旬)
ソメイヨシノ(4月初旬)
ソメイヨシノ(4月初旬)
|
―― |
ハード面としては、「地域に開かれた建物」ということを
大切にされたということですね。 |
|
|
岸 |
はい。私の家は代々、野方の土着民族(笑)ですが、
やはりこれだけの大規模の建物をつくるとなると、
「地域の皆様や周辺環境への貢献」という社会的責任が
新たに生じると思いました。
そのためには、建物の外観デザインも重要ですし
地域の皆様に喜んでもらえるような工夫も大切です(壁面が曲面になっています。滅多にないやさしいフォルムの建物です)。
サンクリバージュが地域に溶け込み、
愛される存在であり続けることが、
ご入居者の居心地の良さにもつながる考えたのです。
|
|
|
―― |
大きなテーマですよね。その代表格が、西側の桜並木ですね?
|
|
|
岸 |
そうですね。毎年、春の満開の桜を夜はライトアップしています。
地域の皆様も楽しみにしてくれています。
新緑のシーズンももちろんきれいですし、
12月には、並木にイルミネーションをつけて
クリスマスの雰囲気を盛り上げたりもしています。
小さなお子様連れのなかには、
遠回りしてでもここを通る方もいるそうです。 |
|
|
―― |
先日も、早咲きの桜の下では
通りすがりの方同士が会話を交わしたり、
写真を撮ったりと、とても楽しそうでしたね。
新しい街並みが地域の皆さんに癒しを与えるだけでなく、
コミュニケーションづくりにも役立つんだということを
強く実感しました。 |
|
|
岸 |
まさにそうですね。うれしいことです。
それから1階には住居を設けずに、
共用スペースとテナント店舗、駐車場等としました。
「地域に貢献できるサービス」という点を最重視して
現在は、イタリアンレストラン、整形外科診療所、
介護サービス施設に入居していただいています。 |
|
|
|
|
曲線を描いている外観
(R=135mの曲線(※))
※Rとは曲線半径の意味。
つまり建物の壁面が半径135mで
描いた円弧であるということです。
サンクリバージュ建物輪郭
桜のライトアップ
|
クリスマスイルミネーション
<2008年12月撮影>
|
|
サンクリバージュの桜
<2009年3月〜4月撮影>
|
|
学生館1F テナント
(介護施設 ふれ愛)
別館1F テナント
(つるい整形外科)
学生館1F テナント
(イタリアンレストラン giglio)
|
―― |
「1階にコンビニがあれば便利」という声も
あったように聞きましたが…。
|
|
|
岸 |
たしかに便利になるとは思いますが
一方で、不特定多数の方が24時間出入りすることで
騒音やゴミの問題等が生じる可能性もあり、
好ましいとは思えませんでした。 |
|
|
―― |
なるほど。業種よっては周辺環境にかなり影響を与えますね。
余談ですが、
「イタリアンレストラン『giglio(ぢりお)』はおいしい!」
というアンケート結果がいくつもありましたね。 |
|
|
岸 |
女性オーナーシェフが一人で切り盛りされているんですが
イタリアに何回も修行された経験もある腕前で、
リーズナブルな値段で本格派のイタリアンを楽しめますよ。
地域の皆様(特に女性の方々)にも評判のお店で雑誌にも随分取り上げられました。
ちなみに店名の「giglio」はイタリア語で「ゆり」、
シェフが「百合子」さんということから名づけたそうです。
|
|
|
―― |
ぜひ今度、取材に行ってみます! |
|
|
環七通りへ抜ける連絡通路
環七通り側からの連絡通路
環七通り側 外観
環七通り側 外観
|
―― |
さて、一般的には「敷地内、立入禁止」というマンションが多いなか、
環七通りへ抜ける通路も、地域の方に開放していますね。 |
|
|
岸 |
はい。この通路が、駅や商店街への近道になるという方も
結構いらっしゃいます。
いずれ、通路の壁面に写真や絵画を展示してもらうなどして
アート空間として利用してもらえればと思ってます。
いろんな形で地域貢献ができればいいですね。 |
|
|
―― |
素晴らしいアイデアですね。
一方、セキュリティ面も強化されてますね。 |
|
|
岸 |
通路には防犯カメラを設置しています。
学生館の入口はあえて2階としたうえで、
高いセキュリティ機能も持たせています。
一般の方々が居住地区に自由に出入りできるマンション、
ということではまったくありませんのでご安心ください。
地域に開かれていることが、防犯面において、
大いに役立っているのでは?と最近強く思うのです。
地域の方やテナントさんがマンションの1階を
常に見回ってくれているようなものですから
ありがたいことです。
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|