2F共用スペース
2Fから見上げた空間
建物内部の吹き抜け
物見台のような手摺
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暮らしにゆとりを与えるスケールの大きな共用空間
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こちらはエントランスホールの奥にある共用スペースです。
こちらにも木製のベンチがあって、ぬくもりが感じられる
空間になっていますね。 |
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宮坂 |
ガラスの向こうに2Fの居室が並んでいます。
小規模マンションですと、外廊下があって居室が並ぶか、
狭い廊下を挟んで居室が向き合う配置が一般的です。
比較的大規模なサンクリバージュでは、
思い切った空間づくりが出来たため、変化にとんだ
ゆとりのある共用空間が生まれました。 |
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たしかに建物内部に、これだけのスケールの大きな
共用空間があるというのは、とても贅沢なことですね。 |
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宮坂 |
居室への出入りを外部から見られない構造ですから、
プライバシーが確保できるというメリットもあります。 |
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タイル、ガラス、メタリックな素材の組み合わせが、
近代的なホテルやオフィスビルのような感じです。 |
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宮坂 |
時間帯によっても様々な表情に変化する空間です。
直線の組み合わせだけですと、単調で堅い感じになるので、
ここでも曲線デザインを効果的に用いています。 |
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ぱっと目に付くのは、丸く飛び出している物見台(?)
のようなスペースですね。
ちょっとユニークで愛らしい感じを受けます。 |
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宮坂 |
よく見てください。この廊下に沿ったガラス手摺のところも、
外観と同様、緩やかな曲線になっているんです。
これだけでもかなり印象が異なってきます。 |
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なんだか巨大な宇宙船の内部にいるような
気になってきました(笑)。 |
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宮坂 |
エントランスホールやこの共用空間の贅沢な使い方は、
大規模マンションならではの醍醐味といっていいでしょう。
住む方にとって、共用部はとても大切な要素です。
とかく居室内の設備にばかり目を奪われがちですが、
学生の皆さんには若いうちに高品質な建築に日常的に
触れていただきたいと願っています。
四季の移ろいや時間ごとの陰影の変化、
建築空間の面白さを感じながら、
ご自身の生活をより楽しんでいただきたい。
オーナーをはじめ、サンクリバージュに携わった
我々全員の願いです。 |
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桜並木から階段を上がって、
この吹き抜けの大空間に至る贅沢なアプローチには、
日々いろんな発見がありそうですね。 |
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